境界確定
2009年9月7日 by Quality-F
本日は敷地の境界について話そうと思う。これは不動産を購入する際に最も注意すべき要素の一つである。
そもそも敷地の境界とはいかなるものであるか?
当然、土地の上にラインを引くわけにいかないので、一般的には敷地境界線の角に、目印として杭(境界石)が設置される。コンクリートや金属のプレート等、読者も目にした経験があると思う。しかし、杭が仮にあったとしても、その杭が適切に設置されたものであるか念入りな調査が必要となる。なぜなら、境界を明確にするためには隣地の地権者が認めたものでなければいけない。例えば、田畑などは非常に良い例であろう。「この木まで俺の土地」だとか「このあぜ道まではオラが土地だ」とかいった具合だ。結局は土地を利用する側が利用に際して差し迫っている状況から、折れるケースが多い。
具体的には、地権者がお互い立会いのもと、その境界について了承した事を書面に残すわけである。これを、民々の境界確定という。逆に、他の地権者が国等である場合には官民の境界確定という。道路の境界確定は官民の境界確定の代表例である。役所の道路管理課等で道路境界については容易に調べる事ができる。このように敷地を明確に確定することにより、隣地の地権者に対抗できるわけである。土地を売買する時や開発をかける時など、当然に敷地を確定する必要が出てくる。