不動産投資トピックス 旺盛な実需(1)、不動産投資の優良物件です。

不動産投資トピックス 旺盛な実需(1)

2010年6月16日 by Quality-F

依然として実需は旺盛である。景気低迷期で投資(購入)を控えていたとの見解や供給が少なかったからとの見解、様々な理由付けがされているが、それはさておき…確かに実需は旺盛である。一方、先日の大手外資系証券会社のディレクターの話しでは、中国が今年の夏に飛ぶなんて話しもしていた…すべてが不透明…

なら、今の事実を淡々と話そう。先日、大手企業様の保有資産(実需)の売却のエージェント業務を依頼され、地場業者と交渉している時の話を中心に話したい。

1週間程度のスパンで数本の申し込みがあり、内半数以上は見立て通り(希望価格)の水準であった。実需で購入できる規模の物件(土地)で、1週間程度で路線価の1.5倍の水準を超えた。都内の選好性の高いエリアや商業地では、当然とも受け取れるが、当該物件は都内ではないし、商業地でも無い。しかも、その買付け中、一本は業者であって、分譲素地として仕入れるとの事である。つまり、ENDにはもっと高く売れるとの見込みである(当該価格に業者利益を乗せて、区画割して転売する)。

数年前の在庫整理から、お腹がペコペコのデベロッパーが、今年に入ってからどんどん物件を仕入れている。しかも、それは、資金力のある大手・中堅では無く、地場建設会社や地場不動産会社がである。大手等はすでに昨年から素地等の取得に躍起になっていたが、ついに地場企業にも血液(資金)が回ってきたとの事であろうか?

ただ、そうは言っても、レンダーの姿勢は依然として厳しい。貸せる所にはどんどん貸す、融資の2極化。つまり、買える業者と買えない業者である。ちなみに、数年前の不動産証券化バブルの時には買えない業者も魔法の杖(証券化)によって、巨額な物件を買える業者になってしまった。話が脱線したが、このような業者の2極化は、明日はわが身の状況であり、あやふやで非常に不安定である。それは、融資が付くなら、「とりあえず買え」と言わんばかりに、どんどん物件(いい物も悪い物も)に手を出してしまったり、反対に、突然、買えなくなったりと。また、資金力の弱い業者に多いが、直ぐにお腹が一杯になってしまったり(仕入ストップ)。

そのような状況が都内の選好性の高いエリア等大きなマーケットを有するエリアであれば、多少のブレがあっても吸収されてしまうが、マーケットの小さなエリアだと、多少のブレが命取りになってしまう。つまり、常に血液が逆流する可能性がある状況なのである。(…不動産投資トピックス 旺盛な実需(2))